2010年3月22日月曜日

春の嵐と食養生 その(2)


20日、21日と日本列島は低気圧の発達と
寒冷前線の影響で暴風に見舞われました。

おまけに、中国大陸からの黄砂も、強風に乗ってきて
今朝の東京は透明感のない、遅い午後のような空…。

我が家もNTTの光ケーブルのコネクトが風にあおられて、
はずれたらしくケーブルが垂れ下がり通行の邪魔に!(*o*)、

昨日、応急措置してさきほど完全修復できてPC使用可能。やれやれ。

花に嵐ではないけれど、春といえば風にはご用心!


中医学では春は*六淫(りくいん)の邪気のなかの
「風邪(ふうじゃ)」と言い、人体が春の風の影響を受けやすいのです。

この風(ふう)とは自然界にある正常な季節の気候変化
「*六気(脚注)」のうちのひとつ。

それが急激な気候変化と生理機能の調節が適応せず、
バランスを崩したり、正気(抵抗力・免疫力)が弱まっていると
「風邪(ふうじゃ)」となり人体に侵入して病気の発生となります。

春と関係の深い臓器の「肝」は、体内の陰液(血・必要な水分)が
不足して陰陽バランスをくずし、亢進した陽が身体の上部を乱す
のです。


つまり「肝陽上亢証(かんようじょうこうしょう)」となり、
気や血が身体上部に上ってしまうのです。

その症状は、頭痛、めまい、耳鳴り、目の充血、イライラ、不眠多夢
などのほかに肺や肌に関係する風邪の諸症状もあります。

今日は、その肝臓機能を高める食材を下記にご紹介します。^^



◆肝気の上昇予防に⇒

セロリ、セリ、クレソン、トマト、ピーマン、菊花


貝類〈あさり、はまぐり、あわび、牡蠣など〉、くらげ
あなご、ニジマス


◆肝気の流れを良くし、抑鬱予防に⇒

柑橘類〈かぼす、蜜柑、オレンジ、グレープフルーツなど〉


紫蘇、ラッキョウ、ニラ、ネギ、春菊、大根、ピーマン


かじきまぐろ、鮭、酒、赤・白ワイン



メモ: *六気と*六淫とは・・・

六気とは正常な気候変化で風(春)・湿(梅雨)・暑(夏)・燥(秋)・寒(冬)と熱(熱射・病菌)の気です。
六淫とは、六気の自然環境変化が異常(過剰・不足・季節に反して)となり、風邪・湿邪・暑邪・燥邪・寒邪・熱邪を生じます。このときに人体が適応力や抵抗力が衰微しているとこの邪気に侵され病を生じさせます。いろいろ邪気が複合して現れます。


写真は有機栽培のお勧めのおいしい赤ワイン: カベルネ&カベルネ/ ドメーヌ ド ブロー

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