2011年9月4日日曜日

「雨滴聲(うてきせい)」



台風12号の影響で、この一週間は大雨の荒れ模様。
その降ったり止んだりのなか、神代植物公園での撮影実習に参加する。

晴れたかと思うと、突然の激しい雨・・・、
東屋に駆けこんで雨だれを眺めていると


ふいに禅語の「雨滴聲(うてきせい)」を想起した。

禅師と門下の一僧との禅問答の話である・・・。
「あのぽたぽたと聴こえるのは、一体何かね?」と禅師。
「雨滴聲!」と応じた門下の境地を見破り禅師は述べた。

衆生顛倒して、己に迷うて物を遂う」と。

つまり、私たちは雨音を聴けば雨に執われ
風音を聴けば風を逐うように、外境に引きまわされて
真実の自己のありかたを見失いがちである、と。

そういう顛倒妄想を断ち切れ・・・という。

道元禅師の心境のように
聞くままに また心なき身にしあれば 己なりけり 軒の玉水
という心境になりたいもの・・・

顛倒妄想を断ち切って、悟りも忘却した真に「心なき身」となれば
軒の玉水も、それがそのまま自己なのだよ、と。
「心なき身」から見れば自己と物は別物ではなく、元来不二であるのだ。

写真の不出来にも心執われず?(笑)天地いっぱいの雨に当たって
さっぱりと迷いの心が清々しく洗われた日だった。



                           ◆写真画面をクリックすると画像が拡大します。
東屋の軒から落下した雨滴を・・・さすが!(N先生撮影)


 
             見えるでしょうか? 蓮の葉の玉水に映った空が!  Photo by kalen


蓮池の白睡蓮の写りこみが揺らいできれい!    Photo by kalen


あら~っ、大粒の雨が一粒落ちてきた!    Photo by kalen


大好きな色、薄紫の睡蓮が合わせ鏡に!Photo by kalen


写りこんだ蕾に茎が・・・あなたと私、繋がっている^^Photo by kalen


あ、また突然の大きな雨粒と風が立ち騒いで!Photo by kalen