台風12号の影響で、この一週間は大雨の荒れ模様。
その降ったり止んだりのなか、神代植物公園での撮影実習に参加する。
晴れたかと思うと、突然の激しい雨・・・、
東屋に駆けこんで雨だれを眺めていると
ふいに禅語の「雨滴聲(うてきせい)」を想起した。
禅師と門下の一僧との禅問答の話である・・・。
「あのぽたぽたと聴こえるのは、一体何かね?」と禅師。
「雨滴聲!」と応じた門下の境地を見破り禅師は述べた。
「衆生顛倒して、己に迷うて物を遂う」と。
つまり、私たちは雨音を聴けば雨に執われ
風音を聴けば風を逐うように、外境に引きまわされて
真実の自己のありかたを見失いがちである、と。
そういう顛倒妄想を断ち切れ・・・という。
道元禅師の心境のように
「聞くままに また心なき身にしあれば 己なりけり 軒の玉水」
という心境になりたいもの・・・
顛倒妄想を断ち切って、悟りも忘却した真に「心なき身」となれば
軒の玉水も、それがそのまま自己なのだよ、と。
「心なき身」から見れば自己と物は別物ではなく、元来不二であるのだ。
写真の不出来にも心執われず?(笑)天地いっぱいの雨に当たって
さっぱりと迷いの心が清々しく洗われた日だった。
◆写真画面をクリックすると画像が拡大します。
東屋の軒から落下した雨滴を・・・さすが!(N先生撮影)
蓮池の白睡蓮の写りこみが揺らいできれい! Photo by kalen
あら~っ、大粒の雨が一粒落ちてきた! Photo by kalen
大好きな色、薄紫の睡蓮が合わせ鏡に!Photo by kalen
写りこんだ蕾に茎が・・・あなたと私、繋がっている^^Photo by kalen
あ、また突然の大きな雨粒と風が立ち騒いで!Photo by kalen
自然の中に身をおいて、自身が一番心地良いところ、
返信削除そこが最もよい環境であり、それが本来の自然の状態でその中にこそ真実の働きがある・・・と。
「心は何事も起こらない時が最も良く、自然に吹く風こそが清清しい・・・」(白楽天)
こんな風に素直に、取り巻く変化に惑わされる事なく自分を飾る事も無く生きたいものです。
子供の頃のあの素直な心、穢れのない心、あの頃が懐かしい・・・
その心忘れずにと長い道のり歩いてきました・・・
これからも・・・と今も心しております・・・
-B-
-B-さん、ありがとうございます。
返信削除>自然の中に身をおいて、自身が一番心地良いところ、そこが最もよい環境であり、それが本来の自然の状態でその中にこそ真実の働きがある・・・と。
この一文は、まさに私の心境にぴったりして心地よく感じられました。合わせ鏡のように、私の気持ちに応えてくれていつもありがとう・・・ほんとうに嬉しいです。
素直な心、穢れを厭う心・・・大切にしていきたいですね!