2014年6月6日金曜日

シャワー②

シャワー浴ぶ己が執着放ちけり
(しゃわーあぶおのがしふちゃくはなちけり) 季語: シャワー(夏)
     Princess de  Monaco (1982 France HT)
■写真は都立神代植物園で撮影した薔薇の露

Blue Moon   (1964 Deutschland)
  兼題 シャワー 投句
  シャワーの湯や音は身体の汚れを洗い流すけでなく、なにか執着心のようなものからも解き放ってくれる心地がするときがあって、とっても爽やか!
  ちなみに私の執着しやすいものは、経済とか地位とか財産とかの変化し易いものでなく「完璧な美」を求める心だ。  

 これはいきおい肯定的な生き方ができなくなるとも言える。おおよそ完璧な美というものがこの世にあるのか、も含め、人それぞれの美の価値観も違うだろうし、自分の思う「完璧な美」が完璧とは言えないからだ。

 この世の殆どすべてが実は不完全から成り立っている。茶の湯ではその不完全さを重んじ極意としている。完全だ、不完全だ、のまえに無為無色となりその分別からも離れることなのだろう。

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