2014年8月5日火曜日

葭簾

簾透く露路の青きや夕さるる


(すだれすく ろぢのあおきや ゆふさるる) 季語:簾 (夏)

                               風情のある葭簾(夏の季語)



星岡の露路


8/7結果発表の「俳句ポスト」の兼題「夏深し」は、夏風邪で投句をお休み。
立秋までの夏の季語での作句をいくつか詠んでいた句を転載します。

■写真は茶会(阿佐ヶ谷/星岡)のあと、露路を臨む廊下から撮影。

■「夕(ゆう)さる」の「さる」とは時がやって来るの意で、

夕方になる、夕べになることです。

■露路(ろじ)とは、茶席に入るまえに茶庭と建物の間にある風情ある通路をいいます。



2014年8月4日月曜日

炎天 ③

炎天をさ迷ふ蝶やビルの森

(えんてんを さまよふてふや びるのもり) 季語:炎天(夏)

兼題 [炎天] 投句

      新宿新都心の超高層ビルの通路を、ふらふらふらふらと力なく飛んでいる黒揚羽。
      気温36度はアスファルト路面は65℃位になっている。炎帝からの受難に蝶も
                 形無しのよう・・・。   
      これは「黒揚羽」にこだわったために季重なりを承知で投句し、あえなく没!(笑)

2014年8月3日日曜日

炎天 ②

炎天やレール弐糎膨張す 

(えんてんや れーるにせんち ばうちやうす季語:炎天(夏)



兼題 [炎天] 投句
 炎天下のレール()の線膨張率は熱膨張0.000012だそうです。此処では省きますが公式があり、例えば 50mのレールだと「レール長さ50m、温度40℃」であれば、次のような計算で「0.000012(線膨 張率)*5000*40°=2.4(膨張)になります!スゴイな! ◆(写真は春の長閑な津軽鉄道)

2014年8月2日土曜日

炎天 ①

炎天や狗の亡骸スラム街
 

(えんてんや いぬのなきがら すらむがい) 季語:炎天(夏)

兼題 [炎天] 俳句ポスト 投句  (人)入選

タイに里子がいるので訪ねたスラム街、道端に狗のなきがらや糞などが入り混じって落ちていました。炎天下の子供らの不衛生で劣悪な環境には心底驚愕しました!
さすがにその写真は掲載できず、多摩の夏の夕日にしました。


2014年7月30日水曜日

蓮 ⑤

夕ざりの宝珠の蓮や花扇


(ゆふざりの ほうじゅのはすや はなあふぎ)  季語:蓮(夏)






兼題 [蓮] 投句

   この句は「夕ざり(夕去りの意)」という茶事に飾られた

花扇の主なる花「蓮華」を詠みました。

 
花扇(はなおうぎ)とは毎年七夕の日に、

近衛家から宮中に献上されているものです。

 それに習い七種の植物に宝珠型の蓮を加えて作った

阿佐ヶ谷の「星岡」井関先生の手作り花扇が見事です!
 
 七夕の日(旧暦)に催される「夕ざり」という茶事の

床荘(とこかざり)として花扇がとても雅です。
  (写真がないのが残念ですが・・・)
  「夕ざり」では、席入りが日が沈み始める時間になり、茶事の間は仄暗い手燭で

  照らされた中での茶事のやりとりが行われ、しっとりとした情感があります。


  その仄暗い床に掛けられた花扇に、宝珠型の蓮が輝きを放ち、とても幽玄です・・・。



2014年7月29日火曜日

蓮 ④

風食べた光を食べた蓮の笑み

 (かぜたべた ひかりをたべた はすのえみ) 季語:蓮(夏)






兼題 [蓮] 投句
   
  夏の朝、蓮池を吹きわたる風、朝のひかりを存分に食べて蓮華がひらきゆく・・・

2014年7月28日月曜日

蓮 ③

幽明のあはひに匂ふ蓮華かな

 (いうめいの あはひににほふ れんげかな)  季語:蓮(夏)



兼題 [蓮] 投句

お盆になると供花に「蓮華」を捧げて一人息子の供養をします。
聞くところに因ればあの世には香りだけがとどくのだそうです。
幽明を異にしていても、ともに清らかな蓮の香を嗅ぎながら
未だに幼い子と語りあっています。