2014年7月30日水曜日

蓮 ⑤

夕ざりの宝珠の蓮や花扇


(ゆふざりの ほうじゅのはすや はなあふぎ)  季語:蓮(夏)






兼題 [蓮] 投句

   この句は「夕ざり(夕去りの意)」という茶事に飾られた

花扇の主なる花「蓮華」を詠みました。

 
花扇(はなおうぎ)とは毎年七夕の日に、

近衛家から宮中に献上されているものです。

 それに習い七種の植物に宝珠型の蓮を加えて作った

阿佐ヶ谷の「星岡」井関先生の手作り花扇が見事です!
 
 七夕の日(旧暦)に催される「夕ざり」という茶事の

床荘(とこかざり)として花扇がとても雅です。
  (写真がないのが残念ですが・・・)
  「夕ざり」では、席入りが日が沈み始める時間になり、茶事の間は仄暗い手燭で

  照らされた中での茶事のやりとりが行われ、しっとりとした情感があります。


  その仄暗い床に掛けられた花扇に、宝珠型の蓮が輝きを放ち、とても幽玄です・・・。



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