2014年7月2日水曜日

紫陽花 ①

風吼えてあぢさゐ乱る崖の家


(かぜほえてあぢさゐみだるがけのいえ) 季語:紫陽花(夏)





兼題 紫陽花 投句 「地」 入選 戴きました!感謝です。^^


5メートル以上もある石垣の住宅に見事な紫陽花が懸垂咲きして

いる。狂風に煽られて花が悲鳴をあげているようで・・・、痛ましい!



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■□ 俳句ポスト選者  夏井いつき先生評 □■



風吼えてあぢさゐ乱る崖の家
Muse
 「風」が吹くのではなく「吼え」ているわけですから、頭の大きい「あぢさゐ」は乱れに乱れているのでしょう。一瞬、小説「嵐が丘」の光景(あれはたしかヒースの花だったと思いますが)を思い浮かべたものですから、下五「崖の家」という措辞が、かの小説とはまた違った不安を掻き立てる効果で迫ってきました。
 あ、そういえば「嵐が丘」の主人公ヒースクリフの名前は、「ヒースの崖」という意味ではなかったかしらん?だとすると、作者Museさんの発想の根っこも、そのあたりにあったのかもしれないなあ。
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