夕ざりの宝珠の蓮や花扇
(ゆふざりの ほうじゅのはすや はなあふぎ) 季語:蓮(夏)
兼題 [蓮] 投句
この句は「夕ざり(夕去りの意)」という茶事に飾られた
花扇の主なる花「蓮華」を詠みました。
七夕の日(旧暦)に催される「夕ざり」という茶事の
床荘(とこかざり)として花扇がとても雅です。
(写真がないのが残念ですが・・・)
「夕ざり」では、席入りが日が沈み始める時間になり、茶事の間は仄暗い手燭で
照らされた中での茶事のやりとりが行われ、しっとりとした情感があります。
その仄暗い床に掛けられた花扇に、宝珠型の蓮が輝きを放ち、とても幽玄です・・・。