さて出産後の回復や授乳期に良い薬膳食材のご紹介3回目です。
今回は産後回復によい効能のある「野菜」について詳細をご紹介します。
また食材の性味(せいみ)を知っておくと、体調に合わせて食材を選ぶことができますので
記録保存されて活用下ください。
※ご質問のありました、性味(せいみ)についてはこちらを参照されてください。
5.「くわい(慈茹)」
[性 味] [微寒性・苦甘味]
[帰 経] 心・肝・肺
[適応症] 咳・尿の濁り・産後の回復
[作 用] 産後の回復・体力回復
[備 考] K、Mg、Fe、P、Zn、Cu、VE、ナイアシン、葉酸、パントテン酸、食物繊維
6.「ごぼう(牛蒡)」
[性 味] [微涼性・甘辛味]
[帰 経] 肺・肝・大腸
[適応症] 口渇、下の粘り、熱をもった腫れもの・できもの、母乳不足、便秘
[作 用] 降圧、コレステロールの抑制と排泄
[備 考] フラクトオリゴ糖、VB1、VB2、VE、ナイアシン、ポリアセチレン(抗菌作用)、タンニン、
クロロゲン酸、Mg、Zn、Cu、Fe、Ca、K、Mn、アルクチン酸、酢酸、プロピオン酸
アセトアルデヒト、アルギニン、アルパラギン酸、コリン、アデニン、
食物繊維[(リグニン/不質素でがん予防)・イヌリン、ヘミセルロース/食物繊維]
7.「ニンジン」
[性 味] [平性・甘味]
[帰 経] 肺・肝・脾
[適応症] 小児消化不良、夜盲症、ドライアイ、眼の疲れ、下痢
[作 用] 補血、消化促進、健脾、血中脂質抑性、
[備 考] β-カロテン、VB群、VC、Ca、K、Fe、アスコルビナーゼ、グルタミン酸
※アスコルビナーゼ(VC破壊酵素)は熱に弱い。
※人参のβ-カロテンは皮のすぐ下にあるので皮は向かないほうが良い。
❤牛蒡には食物繊維が多いので便秘解消にも良いですが、腸内の好気細菌の発生を促し、ビタミ ンの合成を活発にする働きや抗コレステロール作用、直腸がん予防、血糖値を上がるのを予防したり、また精力増進作用もあり優れた食材です。
ただし、アレルギー性皮膚炎のある人は、アクで悪化することがあるので多食を避けましょう。
❤次の写真は、生のニンジンをスライスカッターでおろし、塩少々し15分おき水分をしぼり、胡麻ソースで戴きます。
食材は「ニンジン100g・干しぶどう・松の実・アーモンドスライスをそれぞれ小1」です。
胡麻ソースは「酢小2、砂糖小1、すりごま大1、練りごま小1、マヨネーズ大1」です。
また面倒な時は、市販の胡麻ドレとマヨネーズ、すりごまを大1の同量であえても良いです。
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